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企画展

近つ飛鳥博物館開館30周年記念 令和6年度春季企画展「四天王寺と古代王権」

近つ飛鳥博物館開館30周年記念 令和6年度春季企画展「四天王寺と古代王権」

大阪の名刹として知られている四天王寺は、飛鳥時代の創建以来、現在にいたるまで法灯が守り伝えられているわが国でも貴重な歴史遺産の一つです。
四天王寺は、中央集権国家の基礎が築かれ、大陸からの先進文化の受け入れが盛んだった飛鳥時代の初めに創建されました。北には外交の玄関口にあたる難波津を擁し、洗練された仏教文化を対外的に示す役目を果たしていました。聖徳太子が建立したとして有名ですが、創建以来、その時々の政治体制の変化に応じて伽藍の整備・改修が繰り返されたことはあまり知られていません。四天王寺の伽藍造営の歴史は、わが国の政治体制の変遷を物語ってくれるのです。
今回の展示では、飛鳥時代から平安時代初めの四天王寺の歴史を紐解きます。それにより、四天王寺が当時の国家といかに結びつき、伽藍を守り伝えたかをご理解いただくと同時に、中央集権国家の整備から確立、そして衰退期にいたる激動の時代の片鱗を感じていただければと思います。

■会 期: 令和6年4月20日(土)~6月16日(日)

■主 催: 大阪府立近つ飛鳥博物館

■後 援: 和宗総本山 四天王寺 河南町 河南町教育委員会 太子町 太子町教育委員会 百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用会議 歴史街道推進協議会 近畿日本鉄道株式会社

■開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

■休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は、火曜日)

■観覧料: 一般430円[340円]、65歳以上・高校・大学生330円[260円]、
中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方〔介助者1名含む〕無料
([ ]内は、20名以上の団体料金)


■関連行事
・展示解説 ①4月28日(日)、②5月5日(日・祝)、③5月25日(土)、④6月1日(土)、⑤6月9日(日) 
時間/午後2時~2時半 
場所/地階特別展示室 定員なし
※②5月5日(日・祝)、③5月25日(土)は講座後に解説しますので、午後3時~3時半となります。

・現地見学会「四天王寺から難波宮へ」 5月19日(日)午後1時~4時(予定)
参加費/300円、
定員/40名
集合/四天王寺西門前(大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18)
解散/大阪歴史博物館
※往復はがきによる事前申込みが必要です。
お申込みの詳細は下記【現地見学会「四天王寺から難波宮へ」事前申込みについて】をご覧ください。
5月9日(木)申込締切(必着)

・土曜講座 5月25日(土) 
「瓦から読みとる四天王寺の歴史」谷﨑 仁美
時間/午後2時~3時 場所/博物館地階ホール 定員/150名

・講演会 6月2日(日)時間/午後1時半~4時 
場所/博物館地階ホール 
定員/150名
参加費/200円(当日の入館リーフレット、もしくは年間パスポートの提示で無料)
講師①: 一本 崇之 氏(大和文華館)「古代四天王寺の残影-伝来宝物と史料からー」
講師②: 李 陽浩 氏(大阪歴史博物館)「古代四天王寺の伽藍造営と建築」
※申込みは不要です。当日10時より受付にて整理券を配布いたします。

・歴史上の人物人気投票! 会期中常設 場所/博物館地階ギャラリー裏通路 参加費/無料



・弥生・近つ交換講演会

① 「古代瓦が紡ぐ四天王寺の歴史-春季企画展の見どころ-」
谷﨑 仁美(当館学芸員)
日時/令和6年5月4日(土)
午後2時~午後3時30分
場所/弥生文化博物館 1階ホール・サロン  
定員/130名

② 「いずみのガラス細工―考古学から地場産業まで―」
飯村 円(大阪府立弥生文化博物館学芸員)
日時/令和6年5月5日(日・祝)
午後2時~午後3時 
場所/近つ飛鳥博物館 地階ホール  
定員/150名

弥生・近つ交換講演会のチラシ

◆現地見学会「四天王寺から難波宮へ」事前申込みについて◆

事前申し込みが必要なイベントご参加には、往復はがきによる事前申し込みが必要です。(応募者多数の場合は抽選)
・それぞれのイベントごとにお申し込みください。
・1通につき3名様までお申し込みいただけます。
・はがき裏面に、参加を希望されるイベントの日付・講座名と参加される全ての方の氏名をご記入ください。
・返信用はがきに、返信先の郵便番号・住所・氏名をご明記ください。
(※記入いただきました個人情報につきましては、当事業にのみ使用します。)

申込先
〒585-0001
大阪府南河内郡大字東山299番地
大阪府立近つ飛鳥博物館
●●●申込締切 5月9日(木)必着●●●

近つ飛鳥博物館開館30周年記念 令和6年度春季企画展「四天王寺と古代王権」

■展示構成と展示品

・プロローグ
・第1章 四天王寺と上宮王家
□ 法隆寺若草伽藍出土軒瓦(法隆寺所蔵/斑鳩町教育委員会保管)
□ 楠葉・平野山瓦窯群跡出土軒丸瓦(枚方市所蔵)
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 彩色壁画片(法隆寺所蔵/斑鳩町教育委員会保管)
□ 法隆寺若草伽藍創建軒瓦 レプリカ(個人蔵/龍谷大学保管)
□ 法隆寺金堂薬師如来坐像光背銘 拓本(個人蔵)
□ 法隆寺献納宝物 法隆寺金堂灌頂幡 拓本(当館蔵)
□ 朝鮮瓦当(帝塚山大学附属博物館所蔵)

・第2章 四天王寺と難波政権
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 吉備池廃寺出土軒丸瓦・軒平瓦(奈良文化財研究所所蔵)
□ 海会寺跡出土軒丸瓦(泉南市教育委員会所蔵)

・第3章 四天王寺と律令国家形成期の政権
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 鴟尾(四天王寺所蔵)
□ 堂ヶ芝廃寺出土軒丸瓦(大阪市教育委員会所蔵/(一財)大阪市文化財協会保管)
□ 細工谷遺跡出土和同開珎枝銭・バリ銭・富本銭 レプリカ ((一財)大阪市文化財協会所蔵)
□ 細工谷遺跡出土土器(大阪市教育委員会所蔵/(一財)大阪市文化財協会保管)

・第4章 四天王寺と聖武天皇
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 後期難波宮出土蓮華文軒丸瓦・均整唐草文軒平瓦(大阪市教育委員会所蔵/(一財)大阪市文化財協会保管)
□ 後期難波宮出土蓮華文軒丸瓦・均整唐草文軒平瓦(大阪歴史博物館所蔵)
□ 智識寺跡出土軒丸瓦(柏原市教育委員会所蔵)
□ 蓮華文軒丸瓦(西方院所蔵)
□ 朝鮮瓦当(帝塚山大学附属博物館所蔵)

・第5章 四天王寺と称徳・道鏡政権
□ 四天王寺出土軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 由義寺跡出土軒丸瓦・軒平瓦(八尾市所蔵)
□ 由義寺跡出土鬼瓦(八尾市所蔵)
□ 東弓削遺跡出土墨書土器(八尾市所蔵)
□ 金寺山廃寺出土軒丸瓦・軒平瓦(豊中市教育委員会所蔵)
□ 金寺山廃寺出土鬼瓦(豊中市教育委員会所蔵)
□ 平城京跡出土均整唐草文軒平瓦(奈良市教育委員会所蔵)
□ 法隆寺百万塔・陀羅尼経(個人蔵)

・第6章 四天王寺と平安の新都造営
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 平安宮豊楽院跡出土軒瓦(京都府京都文化博物館所蔵)

・第7章 四天王寺と橘氏
□ 四天王寺出土軒丸瓦・軒平瓦(四天王寺所蔵)
□ 栢ノ木遺跡出土軒丸瓦・軒平瓦((公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター所蔵)
□ 栢ノ木遺跡出土施釉垂木先瓦((公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター所蔵 )
□ 栢ノ木遺跡出土隅木蓋瓦((公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター所蔵 )
□ 栢ノ木遺跡出土舌・風招((公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター所蔵 )
・エピローグ
(出品数132点)

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令和6年度春季企画展「四天王寺と古代王権」図録(79ぺ-ジ)
800円(税込)
※通販は行っておりません。

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