こども考古学者の部屋

古墳のなかは

古墳の墳丘はほとんど土でできていますが、上の方に遺体(いたい)を埋葬(まいそう)するところがあります。

古い古墳の埋葬施設(まいそうしせつ)は竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)、新しい古墳の方は横穴式石室(よこあなしきせきしつ)があります。

≪埋葬施設のいろいろ≫

土壙(どこう)
木棺(もっかん)
木槨(もっかく)
組合せ式石棺(くみあわせしきせっかん)
竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)
粘土槨(ねんどかく)
横穴式石室(よこあなしきせきしつ) 横口式石槨(よこぐちしきせっかく)
木芯粘土室(もくしんねんどしつ)
横口式石槨(よこぐちしきせっかく) 横口式石槨(よこぐちしきせっかく)

≪葬られた場所は≫

墳丘の一番上の方の埋葬施設(まいそうしせつ)に葬(ほうむ)られています。それは円墳(えんふん)、方墳(ほうふん)であれば上の真ん中に、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)であればふつうは後円部(こうえんぶ)の一番上の真ん中にあります。ただ、大仙(だいせん)古墳であれば前方部(ぜんぽうぶ)からも竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)が出てきて、その中には長持形石棺(ながもちがたせっかん)がありました。

≪石室と石棺≫

石棺 木棺(もっかん)や石棺(せっかん)の中に遺体(いたい)を入れて、石室(せきしつ)の中に入れます。
ふつう、割竹形木棺(わりだけがたもっかん)や長持形石棺(ながもちがたせっかん)のまわりを囲(かこ)むようにして竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)をつくります。 横穴式石室(よこあなしきせきしつ)は石室に入る通路(つうろ)があって棺(ひつぎ)が二つ入るくらいに広く、天井(てんじょう)も高いものです。中には家形石棺(いえがたせっかん)や木棺(もっかん)が入ります。

≪石棺のいろいろ≫

これらは遺体(いたい)を入れるための専用のものですが、埴輪の筒(つつ)の部分(ぶぶん)を利用(りよう)して棺(ひつぎ)にしている埴輪円筒棺(はにわえんとうかん)や壷(つぼ)、甕(かめ)などを使(つか)ったものもあります。

割竹形石棺(わりだけがたせっかん)
舟形石棺(ふながたせっかん)
組合せ式石棺(くみあわせしきせっかん)
長持形石棺(ながもちがたせっかん)
家形石棺(いえがたせっかん)

≪人のほかに埋められたものは≫

人といっしょに埋葬施設(まいそうしせつ)におさめられる品物(しなもの)を副葬品(ふくそうひん)といいます。
銅鏡(どうきょう)、石製品(せきせいひん)、玉(たま)などの装身具(そうしんぐ)、剣(けん)や刀(かたな)などの武器(ぶき)、甲(よろい)などの武具(ぶぐ)といった葬られる人の身のまわりの品物はふつう棺(ひつぎ)の中におさめられました。
棺やそのまわりには、石製模造品(せきせいもぞうひん)、鉄鏃(てつぞく)、槍(やり)、農工具(のうこうぐ)、土器(どき)など、お葬式(そうしき)の時に使(つか)われたものやそのときに持(も)ちよられたものがおかれました。

≪なぜ墓とわかる≫

遺体(いたい)がくさってなくなっても、耳につけていた耳飾り(みみかざり)、首(くび)につけていた玉(たま)や腰(こし)につけていた刀や剣などが、つけていたところに近い場所で見つかって、どういうふうに葬られたかがわかる時があります。また、まれに骨(ほね)や髪の毛(かみのけ)が見つかるときもあります。こうしたよくわかるものを参考(さんこう)にすると、同じような施設(しせつ)が見つかったりすると、そこに人が葬(ほうむ)られたということが推理(すいり)できます。

≪骨はいつまで残るか≫

日本のばあい、骨(ほね)が土にかえるとかいいます。雨が多いところで、土に埋(う)めると、すぐにくさってなくなってしまいます。残っているばあいもありますが、たいへん少ないです。残っているときでも、一番強い歯(は)や足の太いところの骨が残っているだけのときが多いです。