古墳をつくったのはだれ?
古墳づくりのために、設計(せっけい)、土や石などの材料(ざいりょう)を選(えら)んだり、集めたり、測量(そくりょう)、天文(てんもん)、土木(どぼく)技術などの知識がある人がまず必要です。そして、実際(じっさい)に土を掘ったり、運んだり、盛(も)ったりというかんたんな仕事をする人がもっともっとたくさん必要(ひつよう)でした。
≪古墳の中に葬(ほうむ)られる人≫
- この人のことを被葬者(ひそうしゃ)と言います。
≪古墳づくり全体を指揮(しき)する人≫
- 被葬者のばあいもあります。
≪事務(じむ)をする人≫
- たくさんの人を集める人
- たくさんの人に食料をくばる人
- 仕事に必要な道具を集める人
- 道具の修理(しゅうり)を手配(てはい)する人
- 食料や道具、古墳におさめる品物を保管(ほかん)してそれを管理(かんり)する人
- 埴輪(はにわ)、石棺(せっかん)、石室の材料などといった古墳にいる品物の手配をする人
- スケジュールを決め、進んでいるかを管理する人
≪技術者(ぎじゅつしゃ)≫
- 石室(せきしつ)をつくる人
- 石棺(せっかん)をつくる人
- 埴輪(はにわ)をつくる人
- 木の飾(かざ)りものをつくる人
- 玉や模造品(もぞうひん)をつくる人
- 鉄鍛冶(てつかじ)をする人
- 土木(どぼく)の関係を指揮する人
- 建築(けんちく)の関係を指揮する人
≪ふつうの人≫
- 木を切ったり、草を刈(か)ったりする人
- 土を掘り、運び、盛(も)る人
- 石を集め、運び、葺(ふ)く人
- 炊事(すいじ)をする人
≪古墳をつくる人たちの出身地は≫
大阪府高槻市(おおさかふたかつきし)にある埴輪(はにわ)をつくっていたムラの新池遺跡(しんいけいせき)では、東海(とうかい)地方や関東(かんとう)地方の土器(どき)が見つかっています。古墳に立てる埴輪をつくるのに日本各地から集まってきたようです。
また、古墳の中に入れる石製品(せきせいひん)は北陸(ほくりく)地方の材料を使ったり、石棺(せっかん)を兵庫県(ひょうごけん)や九州(きゅうしゅう)でつくって大阪府(おおさかふ)の古墳まで運んできました。
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