展示について

令和3年度冬季特別展「オホーツク文化ーあなたの知らない古代ー」

≪開催趣旨≫

  オホーツク文化とは、サハリン南部から北海道の東北部、千島列島にかけて、5世紀から9世紀頃に広がった古代文化です。本州でいえばほぼ古墳時代から古代にかけての時期に相当し、北方からやって来た大陸系の文化だと考えられています。アザラシなどの海獣狩猟と漁撈を生活の基盤としており、竪穴住居の奥にクマの頭を積み上げた祭壇を築くなど、特有の儀礼を行っていたことが分かっています。
  東京大学大学院人文社会系研究科は、北海道北見市(旧常呂町)に設置した北海文化研究常呂実習施設を中心に、オホーツク文化の遺跡を多数発掘調査してきました。本展示では、本州では初公開となる資料を含む最新の研究成果に基づいて、本州の古代文化とは大きく異なる、オホーツク文化の姿を描き出します。
  また、近つ飛鳥博物館とオホーツク文化を結ぶものに、清野謙次コレクションがあります。病理学者である清野博士は、日本人の起源に関する研究に精力をつくした人類学者でもあり、北方の考古・民俗資料を多く収集されました。地域展として、こうしたコレクションの中から、オホーツク海沿岸の考古資料を展示します。

≪内容≫
会期 令和4年1月15日(土)~3月13日(日)
会場 大阪府立近つ飛鳥博物館 特別展示室
主催 東京大学大学院人文社会系研究科・同附属北海文化研究常呂実習施設
大阪府立近つ飛鳥博物館
共催 読売新聞社
協力 横浜ユーラシア文化館
後援 太子町 太子町教育委員会 河南町 河南町教育委員会 
百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用会議 歴史街道推進協議会
近畿日本鉄道株式会社 
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般650円[520円]、65歳以上・高校・大学生450円[360円]
(中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方〔介助者含む〕無料
([ ]内は、20名以上の団体料金)
≪展示品≫
オホーツク海沿岸の遺跡の出土品を定番から最新成果までを網羅、関西に居ながら味わえる海獣の牙で作られた「牙製婦人像」などのオホーツク文化の考古資料約600点を展示。
≪関連行事≫

※令和3年度下半期の講演会・土曜講座については、ご参加には往復はがきによる事前申
 し込みが必要となります(応募者多数の場合は抽選)。それぞれのイベントごとにお申込み
 ください。
   申込先 〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
              大阪府立近つ飛鳥博物館
                                       までお送りください。
※ハガキ裏面に、参加を希望されるイベントの日付・講座名と連絡先(電話番号)・参加者
全員の氏名を、返信用はがきに返信先の郵便番号・住所・氏名をご明記ください。
 【注意】1枚のはがきで最大3名まで申し込み可能です。

※ 特別展のチラシ(講演会情報追加版)がダウンロードできます。 詳細はこちら。(PDF)

講演会 時間/午後1時30分~3時 場所/地階ホール
※講演会は無料ですが、当日の入館料は必要です。
2月20日(日)「オホーツク文化の骨角器」
            高橋 健 氏(横浜ユーラシア文化館 主任学芸員)
3月13日(日)「オホーツク文化と周辺諸文化の交流」
            熊木 俊朗 氏(東京大学大学院 教授)
土曜講座 時間/午後2時~3時 場所/地階ホール
※土曜講座は参加料200円が必要です。ただし、当日展示室へご入館いただくと無料で聴講していただけます。
1月22日(土)第145回 「古代オホーツク文化へのいざない」
                 塚本浩司(大阪府立弥生文化博物館総括学芸員)
2月26日(土)第146回 「オホーツクのくらし」島崎久恵(当館総括学芸員)
展示解説 時間/午後2時~2時30分 場所/地階特別展示室
1月23日(日)・2月6日(日)・2月19日(土)・3月5日(土)3月13日(日)【講演会開催のため中止】