展示について

令和4年度夏季特別展「献ずる器ー横穴式石室を彩るものたちー」

≪開催趣旨≫

  古墳時代中期になって、日本列島で作られるようになった須恵器は、その後、広く普及し、集落でも多く出土します。しかし、中には集落ではほとんどみかけない、独特な形をした器があります。装飾付須恵器と呼ばれるもので、もっぱら古墳から出土する非日常的な器と言えます。
  畿内での横穴式石室の導入とともに、古墳時代後期には須恵器が大量に副葬されるようになります。装飾付須恵器は首長墓の葬送儀礼で用いられた特別な器と考えられますが、一方では渡来系要素の強い群集墳からも出土しています。当館が位置する一須賀古墳群からは、子持器台といわれる坏をたくさん貼り付けた装飾付須恵器が多く見つかっています。
  須恵器の副葬については、葬送儀礼や階層性といった観点から多くの研究がなされてきました。今回の特別展では、装飾付須恵器を中心として、横穴式石室から出土する土器が何を語るのかを考えてみたいと思います。

≪内容≫
会期 令和4年7月30日(土)~9月25日(日)
会場 大阪府立近つ飛鳥博物館 特別展示室
主催 大阪府立近つ飛鳥博物館
後援 河南町 河南町教育委員会 太子町 太子町教育委員会 百舌鳥・古市古墳群世界遺産保存活用会議 歴史街道推進協議会 近畿日本鉄道株式会社
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(但し、9月19日(月・祝)は開館、9月20日(火)は休館。)
観覧料 一般650円[520円]、65歳以上・高校生・大学生450円[360円]、中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方[介助者を含む]無料
([ ]内は20名様以上の団体料金)
≪展示構成≫
展示構成・展示品 詳細は、こちらから
展示品の画像 r4summer_doki.jpg
船戸箱山古墳出土土器
≪関連行事≫

※令和4年度上半期の講演会については、ご参加には往復はがきによる事前
 申し込みが必要となります(応募者多数の場合は抽選)。それぞれのイベントごとにお申
込みください。
   申込先 〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
              大阪府立近つ飛鳥博物館
                までお送りください。
※ハガキ裏面に、参加を希望されるイベントの日付・講座名と連絡先(電話番号)・参加者
全員の氏名を、返信用はがきに返信先の郵便番号・住所・氏名をご明記ください。
 【注意】1枚のはがきで最大3名まで申し込み可能です。

※ 特別展のチラシがダウンロードできます。 詳細はこちら。(PDF)

講演会 詳細はこちらから
土曜講座 9月24日(土)午後2時~午後3時会場:地階ホール 定員:100名

「一須賀古墳群と献ずる器」  島崎 久恵〔当館総括学芸員〕

※聴講には参加費200円が必要ですが、当日の入館のリーフレットもしくは年間パスポートの提示で無料となります。
学芸員による展示解説 8月7日(日)、8月27日(土)、9月11日(日)、9月23日(金・祝)
会場:特別展示室 時間/午後2時~午後2時30分
※参加には、入館手続きをお済ませの上、特別展示室へ集合してください。
     

※新型コロナウィルス感染症の拡大状況によっては、行事が中止となる場合があります。